箪笥は無いが肥しはある

自問自答、備忘録、徒然なるままに日暮液晶に向かいて、つまりは掃き溜め

親父の日記を盗み見る

大昔、多分ブログってものが普及し始めたばかりくらいのころに、親父もブログを書いていた。ただ、当時の私の中では「ブログ」と言えばネット上に書かれるデジタルな「日記」であり、内容に対しても小学生や中学生の行う交換日記の如く「今日はスパイス調合からカレー作っちゃったよ~~~」などという報告を載せるんだろうというイメージしかなかった。

それ故に口を開けば古今和歌集の話をし、よくわかんねぇという顔をすれば熟語しりとり*1とかいう気の狂ったゲームをし、幼気な小学生の私に「女性という性の社会的なあり方、求められ方」みたいな話を鬱々とした口調で話すような父親が、ブログを始めたというのが私には本当にピンと来なかった。

そして日記に何を書くの?日記なのに毎日書かないの?っていうか日記書くの意外だ、という幼少期の私の疑問に対して、親父は一言「ブログは思ったことをまとめて頭の整理に使うんだ」とあきれた顔で返してきたのを何となく覚えてる。今では「まとめて頭の整理に使う」というのがよくわかるのだが、これを聞いた当時は何を言っているのかさっぱり分からず、それ以上の追及をやめて何故か印刷されていた親父のブログの一端を盗み読みし、私のトンチンカンな発言がブログのネタとして使われていることに静かに憤慨したりしてた。

親父のブログを盗み見ていた話は置いといて、考えたことや疑問に感じたこと、もやもやする何か等々、頭の片隅に置いといただけなのに肥大化したもろもろの個人的な話題についてまとめるという作業を、今まではワードやらメモ帳やらノートやらにぽつぽつと書き散らしていた。こうした形で何かもやもやした諸々の話題をまとめようだとかは考えなかったのだが、学生生活からおさらばしてみたらこれだよ。

吐き出してぇええええええええええええええええええええ誰かの眼に見える形で吐き出してええええええええええええええええ結論は自己満足でいいから吐き出してえええええええ親父お前もそうだったんだなああああああああああ

みたいになったのでフォルダの肥しにするのを辞めてみようと思い、開設してみました。

日ごろもやもやしている何か、その時々自分の中でヒートアップしてる話題、過去に書いたレポートや小論文のようなものにセルフで赤入れて書き直してみたものなど、まあそこら辺をここに挙げていくと思います。そうです掃き溜めです。140字で収まらない掃き溜めです。

*1:文字通り熟語で行うしりとりで、例えば「国語」の次に「語学」と来て、その次に「学校」と続けていく熟語のしりとり。「ん」が付けば負けという勝敗のつけ方ではなく、単純に何も思いつかなかった方が負けという語彙力で殴り続ける趣旨である。他にも気の狂った言語ゲームをしていた記憶がある。全部負けた。